RPA所感1 RPAとはなんぞや
実務でも少し触ったので、忘れないうちにRPAについて自分の認識を纏めておきます。
書いてみたら思ったより書くことが多かったので、何枚かに分けることにしました。
とりあえずはご存知ない方もいるかと思うので、RPAって何ぞや、から。
RPAとは、Robotics・Process・Automationの略で、そのまま訳しても「ロボットによるプロセス自動化」。
プロセス、というのは、業務と読み替えて頂いて問題ないです。
たまに業務の一連の繋がりの事をビジネスプロセスって言いますよね?あのプロセスです。
分かりにくい?とりあえずWikipedia見ましょう。ここより分かりやすい説明が載ってるかもしれません。
RPAの概念は…名前から大体推測はつくかと思いますが、ざっくり言うと「ロボットが人の代わりに単純な業務を自動でこなしましょう、そして浮いた時間を別の有益な仕事に使ってね」という考えです。
RPAの概念が出た当時、ロボットが人間の仕事を奪うなどと言う話が持ち上がりましたが、寧ろ逆です。
大量に押し付けるためにあるんです。
単純作業の時間が短縮されたら、後は難しかったり判断が必要な作業しか残ってないからです。
心理学的に人は判断するたびにMP(仮)が減るらしいので、まあロボットくんが来たら精神的に大変になります。
話が脱線しました。
技術上がりの自分はそうだったのですが、
「そもそも大概のシステムは、業務を一部肩代わりするためにあるのに、RPAと何が違うの?」
とか、IT詳しい方だと
という疑問は出てくると思うんですよね。
この疑問に正面から答えると、ぶっちゃけ、変わらん。中身はシステムなので。
規模が小さく、手軽に開発できるだけしか違いがないというのが私の持論です。
技術が分かる方に説明するなら、コアの技術はpc上で動かす古のオートパイロットと大差ないです。寄せ集めで、目新しい技術ではありません。
(今だとseleniumとかが似たような技術でしょうか。)
それでも(RPA専用IDEで)小さいものなら手軽に作れるという開発の容易さにより、個人作業の代替として利用できるという希望をもたらしました。
更に付属のアプリケーションサーバーを使う事で、人間並みかそれ以上に、ロボットたちの実行状況の確認やログ記録や業務連携などが出来るようになりました。
基本的には簡単、単純作業を行う前提のロボットですが、組み合わせればそこそこ大掛かりな内容も出来なくもないてす。
そういった本体以外の要因を含め、一昔前のオートパイロットとは別次元のカテゴリとしてロボティクス・プロセス・オートメーション、やら、デジタルレイバー、と言う名前がついたのかなという認識でいます。
ともかく、中身は超小型のシステムですので、なんかよーわからんが凄いわ、みたいな気持ちにはならなくて大丈夫です。
なお、人の代わりに色々やってくれて人間が楽になったり、そもそもお役御免になる、という薔薇色の青写真は幻想なのですが、それは後述します。
次は製品や業界の話でもまとめたいと思います。